雨の登山って、本当に嫌ですよね。
- 雨でウェアや靴下が濡れる
- テントの設営や出入りで、濡れないように気を使う
- 行動中の小雨では、レインウェアを着るか迷う
などに悩まされた方は多いと思います。
今回の記事は、そんな雨登山での対策についてです。
雨天の登山でも適切な対策を講じることで、快適さと安全性を確保できます。
雨天の登山で気を付けるポイントや、役立つアイテムについて詳しく解説します。
・雨登山での注意点
・雨登山で役立つアイテム
雨登山で気を付けるポイント
雨の日の登山には、以下のようなさまざまなリスクが伴います。
- 濡れによる低体温症
- 装備の故障、不調
- ルートミス、道迷い、沢の増水
これらのリスクに対する対策を講じることが、安全で快適な登山を楽しむために重要です。
以下に、それぞれの注意点の詳細を説明します。
濡れによる低体温症
2009年のトムラウシ山の遭難事故では、濡れに対して対策できた人とできなかった人で命運が分かれました。
濡れた衣服を交換したり、寝具を濡らさなかった人の生還率は大幅に向上しています。
このことから、
- 装備をいかに濡らさないか
- 濡れに対して対策を打てるか
が、遭難防止のカギとなります。
装備の故障、不調
現代の登山では、スマホやGPS、モバイルバッテリーなどの電子機器が重要な役割を果たします。これらが被水し故障すると、道迷いや救助要請ができないなど、遭難のリスクが高くなります。
また、紙の地図が濡れると読めなくなることや、ダウンやシュラフなどの羽毛製品が濡れると低体温症のリスクが高まることにも注意が必要です。
ルートミス、道迷い、沢の増水
雨天時には、通常水が流れない場所にも水が流れるため、ルートが分かりにくくなります。
そのため、こまめなルート確認が必要です。また、増水した沢の近くを歩くルートは避けましょう。
入山前にしっかりルートを確認し、沢や川の近くを通る場所があるかどうかもチェックしてください。
おすすめの雨対策
セームタオル
セームタオルは、吸水性や乾燥性に優れたタオルの一種です。
濡れた箇所に軽く当てるだけで素早く吸水でき、ひと絞りで大部分の水を排出できます。
私は学生の頃水泳をやっており、その際に使用していたセームタオルが、現在では登山や沢登で活躍しています。
また、セームタオルが最も活躍するのが雨のテント泊です。
テント場に到着してから、テントを設営→荷物をテントに入れる→レインウェアでテントに入る過程で大量の雨水がテントに入ります。
その場合、テント内が水浸しになり、そのままレインウェアを脱ぐと、衣類や下着が濡れ、低体温症の可能性が高まります。
はじめてのテント泊!
— ぼぼ@登山 (@Tokai_Tozan) July 2, 2023
と、意気込んでテントを張った直後に土砂降りとなり、テントはご覧の有り様に😇
割とどこでも寝られる自分でも、流石に冷気には耐えられませんでした😂でも雨対策を甘くみていた自分には良い機会😅
皆さんがテント泊や登山中
必ずやっている雨対策があれば教えて頂きたいです😄 pic.twitter.com/0TJUKhSP71
セームタオルを1枚持っていれば、レインウェアを十分拭いてから脱げますし、テント内の排水にも役立ちます。
防水透湿性に優れるの靴、レインウェアを使う
登山での雨対策で最も効果を発揮するのが、防水透湿性に優れるレインウェアや登山靴を使うことです。
特に透湿性に優れるレインウェアは汗蒸れを逃がし、雨でも快適な山行を提供してくれます。
また、風が強い日にはミッドレイヤーの上にレインウェアを羽織ることで、ウィンドシェルとしても利用できます。
ゴアテックスなど、防水透湿素材が使われているレインウェアや登山靴を探してみて下さい。
防水のスタッフバッグ、スマホケース、マップケースを使う
雨登山では荷物を濡らさないことが重要です。
衣類や寝具が雨でぬれると本来持っている保温性能が失われるため、低体温症のリスクが高まります。
また、電子機器や地図は濡れると、使用出来なくなる可能性があり、ナビゲーションに支障をきたします。
防水スタッフバックや防水ケースに入れ、使用不可とならないようにして下さい。
着替えを持つ
忘れてはならないのが、予備の下着や肌着など、着替えを持つことです。
真夏の登山でも標高2500m程度では、夜間の最低気温は10℃を下回ります。
特に宿泊を伴う山行では、濡れたままの衣服で停滞すると、低体温症の危険が増加します。
雨でぬれた衣服を泊地で着替えられるよう、着替えを装備に入れておきましょう。
傘
登山でも意外と使えるのが傘です。
大変お待たせいたしました。
— Rimba (@urawaRIMBA) October 2, 2022
傘をバックパックのショルダーストラップに固定できるアイテムが再入荷しました。https://t.co/bDXwZz4Zum#gossamergear #ゴッサマーギア #パッキング #日傘 #傘 #キャンプ道具 #生活道具 #山道具 #登山 #hiking #ハイキング #バックパッキング #backpacking pic.twitter.com/rqg1Voztoa
雨が降ったりやんだりを繰り返す天気の場合、さっと広げてすぐにしまえるので非常に便利です。
また、日差しが強い森林限界以上では日傘としても役立ちます。
デメリットとしては、幅を取るため木に引っかけたり、風で煽られて体制を崩してしまったり、手が塞がってしまう点が挙げられます。
最近では、ザックに取り付け可能な登山用の傘も多数出ているので、メリットデメリットを考えて検討してみて下さい。
まとめ
雨の登山では、低体温症や道迷い、装備の故障、不調などのリスクに対して対策を講じることで、遭難の未然防止に繋がります。
- 濡れによる低体温症の防止:雨に濡れた場合に備え、予備の衣服や防水透湿性のレインウェアを用意する。
- 装備の保護:スマホやGPS、地図などの重要な装備は防水ケースやスタッフバッグに入れて保護。
- ルートの確認:雨天時には、こまめにルートを確認し、増水した沢や川を避ける。
上記に加えて、傘やセームタオルなども雨の登山で活用してください。
これらの対策を講じることで、雨の日でも安心して登山を楽しむことができます。
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