ナルゲンボトル、買ってみたはいいけれど、
- 飲料水以外使いどころが分からない
- 他に自分の知らない使い方がないか
- 山やキャンプでもっと有効活用できない
などを考えている方は少なくないと思います。
ナルゲンは、一見ただのプラスチック製ボトルですが、工夫次第で登山やキャンプの利便性が大きく向上します。
例えば、行動食を入れたり、パスタを折れずに持ち運んだり、保冷剤にしたり、ドリッパーとして使用したりなどです。
今回はそんなナルゲンボトルの便利な使い方を紹介します。
・ナルゲンボトルの特徴
・ナルゲンボトルの弱点や取り扱い上の注意点
・ナルゲンボトル、おすすめの使い方
ナルゲンボトルとは
今では飲料水や行動食などを入れる代表的な容器であるナルゲンボトルですが、元々は1949年に研究用備品として販売されたのが始まりです。
気密性が高く、堅牢であることから、キャンプやハイキングに使用されるようになりました。
様々な色、形、容量のバリエーションが存在しており、自分の好みや用途に合わせて選べるのが特徴です。
また、キャップを交換することも可能で、様々なバリエーションが存在しています。
ナルゲンボトルの特徴
ナルゲンボトルは、その優れた機能性と多様なデザインで、多くのアウトドア愛好者に愛されています。
ここでは、ナルゲンボトルの主な特徴について詳しくご紹介します。
口が広い
ナルゲンボトルの代表的なモデルとして、広口のボトルがあります。
この広い口のおかげで、ボトルの中に液体だけでなく、氷やお菓子などの固形物を簡単に入れられます。
また、広い口は洗浄が簡単で、ボトルの中をしっかりと洗えるため、衛生的です。
一方、ランニングやサイクリングなどで水をこぼさずに飲みたい時に適した、細口モデルもラインナップされています。
耐熱性
ナルゲンボトルは耐熱性に優れているため、様々な温度の飲み物や食べ物を入れられます。
例えば、煮沸した水や、温かいスープをそのままボトルに入れる事が可能です。
各部の耐熱温度は100℃以上を確保しており、食洗器で洗えます。
ただし、印字は熱やカラトリーとの接触で剥がれる可能性があるため、食洗器で洗う際は注意してください。
注意点!
食洗機で何度か洗っているうちに、ボトルの印刷が取れてしまいました。乾燥時の熱い蒸気が出る場所に直撃すると剥がれる可能性が高いと想定しています。
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種類と大きさ
ナルゲンボトルには代表的な広口ボトル以外にも、いくつかの種類が有ります。
以下に種類とそれぞれの特徴を紹介します。
細口ボトル
口が細く設計されており、飲み物をこぼさずに飲めます。
ランニングやサイクリングなどの際に、動きながら飲む際に便利です。
フォールディングカンティーン
ポリエチレンでできており、使わないときにはコンパクトに折りたためます。
軽量で持ち運びに便利なうえ、大容量の水を蓄えられるため、テントサイトで活躍します。
OTFボトル
片手での開け閉めに便利なOTFキャップが付いたボトルです。
OTFキャップを購入し、広口1.0Lボトルに付けることで、手持ちのボトルをOTFボトル化する事も可能です。
容器が硬い
ナルゲンボトルの本体はポリエステル樹脂でできており、硬いのが特徴です。
ザックの中に押し込んでもボトルの形が変わらず、内容物が押し潰される心配がありません。
ただし、水を入れた状態では衝撃に弱いため、取り扱いに注意してください。
地面が硬い場所では、ナルゲンボトルは90cm以上の高さから落としてはならないという知見が得られました。(水が満タンの場合)
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ナルゲンボトルおすすめの使い方7選!
行動食を入れる
ナルゲンボトルの飲料水以外にも活用できます。
代表的な使い方は行動食を入れる事です。
行動食をまとめて入れることで、山行中に包装ゴミが出ません。
また、小さい子どもと出かけるときには、子供用のおやつと大人用の行動食を分けられます。
一方、大小さまざまな行動食を入れると、サイズの小さいものが下に溜まり、食べにくい点に注意が必要です。
パスタや素麺などを入れる
ナルゲンは硬い容器のため、ザック内で内容物が押しつぶされる心配がありません。
このため、乾麺を折らずに持ち運べ、ゆで汁をボトルに入れて持ち帰ることが可能です。
ただし、1Lサイズのボトルではパスタがはみ出してしまうため、短くして入れる必要がありますが、1.5Lサイズのボトルを使えば、短く折らずに持ち運べます。
生米を入れる
山での炊飯は手間がかかりますが、山で食べる炊きたてのお米は格別においしいものです。
お米ちゃれーんじ! pic.twitter.com/tpaLdFRKGK
— えびちゃん@父になりました (@dopaminetia) July 24, 2021
ナルゲンボトルは山での炊飯にも役立ちます。
家で研いだ米をナルゲンボトルに入れて持ち歩くことで、現地での米研ぎや排水の問題を解決できます。
また、行動中にお米が適度に水分を吸収するため、到着後すぐに炊飯を始められます。
これはキャンプサイトで時間を節約したい方に特におすすめの方法です。
ただし、水に浸したまま持ち歩くと、炊いた際にベタつく原因になるため注意が必要です。
湯たんぽとして使える
山の夜は冷えますが、ナルゲンにお湯を入れて寝袋に入れると、湯たんぽとして使えます。
この方法は、特に寒さが厳しい高山や冬のキャンプ、登山で効果的です。
ナルゲンボトルは耐熱性が高く、熱湯を入れても問題ありませんが、寝袋に入れる際は低温やけどに注意してください。
しっかりとフタを閉めて漏れないようにすれば、安心して寝袋に入れることができます。
冬山では、雪を溶かしたお湯をナルゲンに入れて寝袋に入れておくことで、湯たんぽとして活用できるうえ、朝まで飲料水を保管できます。
寒い日はナルゲン湯たんぽに決まり pic.twitter.com/jdbr6aHzUL
— よっちゃん🍊 (@yoP_ADV) December 31, 2019
凍らせて保冷剤にする
ナルゲンは凍らせることで、生ものの持ち運びや暑さ対策用の保冷剤として活用できます。
最低使用温度は-20℃なので、凍らせても問題ありません。
ただし、水を満杯に入れて凍らせると膨張によって破損する恐れがあるため注意が必要です。
凍らせる際は蓋をわずかに開け、水を8~9割までにしてください。
2本のうち1本がバキバキ…
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ドリッパーとして活用できる
『出来るだけ荷物は軽くしたい、でも山でのドリップコーヒーは欠かせない』という人におすすめの活用方法です。
ナルゲンの口にフィルターを装着することで、コーヒードリッパーとして使用できます。
また、冬山登山で雪を溶かして水を作る際、水に混じった砂や木の葉等を濾しとるのにも使えます。
濡れたゴミを入れる
ドリップ後のコーヒーフィルターや食材のパッケージなど、そのままゴミ袋に入れると、万が一破れた場合に液だれする恐れがあります。
しかし、飲み終わったナルゲンにこれらのゴミを詰めることで、液だれの心配なく持ち帰れるのがメリットです。
予めビニール袋を入れておくことで、持ち帰った後のゴミの処理やナルゲンの洗浄も容易になります。
まとめ
ナルゲンボトルは
- 口が広い
- 耐熱性がある
- 種類が豊富
- 硬さがある
などの特徴を持っています。
そのことから飲料水を入れる以外にも
- 食品を入れる
- 湯たんぽや保冷剤として使う
- ドリッパーとして活用できる
- 濡れたゴミを入れる
と、幅広い用途で活躍します。
本記事を参考に、1個で二役も三役も併せ持つナルゲンボトルを是非活用してみて下さい。
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