登山の行動食選び、毎回悩みますよね。
- いつもと違う物を選びたい
- より素早く取り出して食べたい
- チョコレートやクッキーなどとは違う甘さの行動食を探している
などに悩んでいる方は多いと思います。
そんな方におすすめの行動食がようかん(羊羹)です。
ようかんを行動食に選ぶと下記のメリットがあります。
- 保存性が良い
- 腹持ちが良い
- 胃に優しい
そこで今回は、行動食にようかんを選ぶメリットと、特におすすめの井村屋スポーツようかんについて解説&紹介します。
・行動食を選ぶ際の基本的な考え方
・ようかんの保存性、賞味期限
・ようかんの消化、吸収性
・ようかんと他の食品との糖質差
・井村屋スポーツようかんポケットの特徴
行動食で登山中のエネルギーを補給する
カロリー消費の激しい登山では、失ったエネルギーを効率的に補給するための食べ物が必要です。
これを”行動食”と呼びます。
運動強度は”メッツ”という単位で表され、座って安静にしている状態が1メッツ、平地の歩行が3メッツ、ジョギングやサッカーは7メッツとなっています。
登山の運動強度は7.5メッツとされ、加えて運動時間も4~8時間と長時間であるため、エネルギー消費が非常に激しいアクティビティです。
そのため、登山中には体力を保つために、行動食による定期的なエネルギー補給が不可欠です。
失ったエネルギーを素早く補給するため、特にわずかな休憩時間でも摂取でき、カロリーの高い行動食を選ぶことが重要とされています。
とりわけ夏の行動食をお探しの方は、下記の記事を参考にしてはいかがでしょうか。
行動食にようかんを選ぶメリット3選
賞味期限は約1年で保存性が良い
一般的な練りようかんは賞味期限は約1年で、保存性が良いのが最大の特徴です。
常温保存も可能で、開封後も1週間以内ならおいしく食べられます。
練り羊羹は開封後でも1週間ほどは美味しく食べ続けられます。
提供:スイーツモール
例えば、短い休憩時間で食べきれなくても、次回やその次の休憩時、2日目の休憩時に取っておけるのが大きなメリットです。
この点から、長期山行にうってつけの行動食と言えます。
腹持ちが良い
ようかんの大きなメリットの一つは、GI値が低く、腹持ちが良いことです。
GI値とは、食後の血糖値の上昇度合いを示す指標です。
ブドウ糖の吸収を100としたとき、GI値が高い食品は血糖値を急激に上昇させ、低い食品は血糖値の上昇が穏やかで、腹持ちが良いとされています。
ようかんのGI値は37と、低GI値食品に分類されます。
下記に、各食品のGI値を記載します。
食品名 | GI値 |
---|---|
ようかん | 37 |
ミルクチョコレート | 91 |
ドライフルーツ(りんご) | 43 |
カシューナッツ | 34 |
カシューナッツやドライフルーツなどと同等の低GI食品です。
このことから、登山中のエネルギー補給にも最適で、長時間の活動でも空腹感を抑えやすい食品です。
胃に優しい
ようかんは脂分がほとんど含まれておらず、胃に優しい行動食です。
登山中に突然お腹の調子が悪くなる、そんな経験をしたことがある方もいるかもしれません。
これは食品に含まれる脂質により、消化不良を引き起こし、腸を刺激するためです。
脂肪⾷を過剰に摂取すると⼗分に分解、消化されなかった脂肪が腸を刺激し、多量の腸液が分泌され、下痢となってしまいます。
提供:池袋消化器内科・泌尿器科クリニック
ようかんは脂質がほとんど含まれていないため、消化不良を起こしにくく、登山中の胃腸のトラブルを防ぐ効果が期待できます。
行動食にようかんを選ぶデメリット
手が汚れる
ようかんのデメリットとして、手がベタベタして汚れることがあります。
特に登山中は、手を洗う水が貴重なので、食べる際に手を汚さないように気を遣う必要があります。
さらに、ようかんの包み紙が濡れてしまうと、処理に困ることもあるでしょう。
これらの点を考慮すると、登山中にようかんを食べる際は、
- 事前に1回分に小分けにしておく
- ティッシュや手ぬぐいなどですぐ手を拭けるようにしておく
- 直ぐ取り出せる場所にゴミ袋を準備しておく
などの対策を行うと便利です。
糖質が多い
登山翌日、余った行動食を会社や自宅で食べる方も多いと思います。
ようかんを登山後に食べる際注意したいのが、糖質の高さです。
ようかん100gあたりの糖質は約66gで、他の行動食と比較して、比較的多くの糖質が含まれています。
食品名 | 糖質の含有量 |
---|---|
ようかん | 約66g |
チョコレート | 約52g |
カシューナッツ | 約20g |
グミ | 約80g |
登山で余ったようかんを食べる際は、糖質の取りすぎに注意してください。
井村屋スポーツようかん ポケットを徹底レビュー
ようかんを行動食にするなら井村屋のスポーツようかん ポケットがおすすめです。
ランニング、ゴルフ、自転車などスポーツ向けに開発された製品で、登山やトレイルランにも適しています。
ここからは井村屋 スポーツようかんポケットの特徴についてレビューしていきます。
基本仕様
基本的な仕様および栄養素は以下の通りです。
基本仕様
製品名 | SPORTS YO-KAN スポーツようかん ポケットあずき |
---|---|
製造メーカー | 井村屋株式会社 |
内容量(重量、本数) | 90g(18g×5本) |
保存方法 | 直射日光、高温多湿を避けて保存 |
原材料 | マルトデキストリン、パラチノース、小豆、砂糖、寒天、食塩 |
栄養成分(18gあたり)
エネルギー | 51kcal |
---|---|
タンパク質 | 0.6g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 11.9g |
食塩 | 0.06g |
カリウム | 4mg |
マグネシウム | 3mg |
カルシウム | 6mg |
吸収バランスが優れている
スポーツようかんは、異なる2種類の糖類を使用しているため、吸収のバランスが優れている点が特徴です。
通常のようかんは、糖の吸収が穏やかで腹持ちが良いことがメリットとされていますが、トレイルランニングやクライミングなどの激しいスポーツでは、即座にエネルギーを得たい場合があります。
さらに、ハンガーノック(低血糖状態)に陥った場合、迅速にエネルギーを吸収することが必要です。
スポーツようかんには、吸収速度の異なる2種類の糖質が含まれています。
- マルトデキストリン: 糖質の吸収が早く、摂取後すぐにエネルギーが供給される
- パラチノース: 糖質の吸収が穏やかで、エネルギーの持続力が高い
これにより、スポーツようかんは補給直後からパフォーマンスを向上させ、その効果を長時間持続させることが可能です。
片手で開封できる
スポーツようかんに採用されている、ギュッと押すだけパッケージにより、片手でPUSHマークを押すだけで中身を押し出して素早く補給出来ます。
例えば、トレイルランや天候の悪い状況でも、すぐに補給できるので、山行中でも余計な手間が掛かりません。
製造方法及びパッケージは特許取得済みで、片手で簡単に開封、補給できるのがスポーツようかんの強みです。
ポケットやサコッシュに入れやすいサイズ感
スポーツようかん、特にポケットタイプは携行性の高さもメリットです。
小さなサイズで、以下のような使い勝手の良さがあります。
- ポケットに入れられる
- ザックのウェストベルトのポケットやサコッシュに入れられる
- 一口サイズで食べ残しが出にくい
サコッシュなどに2~3本入れておけば、歩きながら補給が出来るため、スピードハイクや縦走登山で重宝します。
食べてみた感想
早速1本食べてみました。
味は普通の練りようかんと同じで、しっとりとした優しい甘さが口に広がります。
日本茶と一緒に楽しみたい上品な甘さで、思ったよりも喉が渇かないと感じました。
内容物が押し位置で2つに分かれるため、一口だけ食べて次の休憩まで残りを取っておくことが可能です。
このように、自分のペースでエネルギー補給ができる点は、特に長時間の活動において大きなメリットとなりそうです。
まとめ
今回はようかんを登山の行動食に選ぶメリット3選と井村屋スポーツようかんポケットを紹介しました。
ようかんを行動食に選ぶメリットは以下の通りです。
- 賞味期限は約1年、開封後も1週間は食べられるので、保存性が良い
- 低GI食品で吸収が緩やかなため、腹持ちが良い
- 脂質がほとんど含まれていないため、登山中の消化不良を防ぐ効果が期待できる
また、今回、井村屋スポーツようかんを実際に調査、購入、食べてみて、以下の点を感じました。
- 吸収速さが異なる2種の糖質を配合しており、補給直後からパフォーマンスを向上させ、その効果を長時間持続させられる
- 明瞭なプッシュマークがついており、片手で簡単に補給可能
- サイズが小さく、サコッシュなどに入れて歩きながら食べられる
- しっとりとした優しい甘さで、喉が渇きにくい
今回の記事を参考に、次回の山行にようかんを持って行ってはいかがでしょうか。
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