今年の夏の富士登山規制について、予約システムが開始されるようです。
【富士登山に予約システム 会議紛糾】https://t.co/lI35TtbATg
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) April 26, 2024
山梨県、富士吉田市内で地元関係者が対策を話し合う会合で上がった話題です。
このことから、予約が可能となるのは、山梨県側のルートである吉田ルートのみですが、今後、静岡県側のルートでも今後同様の取り組みが始まるかもしれません。
2024年夏 山梨県側(吉田ルート)の富士登山規制について
もともと、今年の夏から吉田ルートについては
- 入山人数を４０００人/１日に制限
- 通行時間をAM3:00~PM4:00に規制（小屋宿泊者は除く）
- 通行料2000円(必須)
が示されていましたが、これらに加えて吉田口からの入山には事前の予約が可能になるようです。
5/20の発表によると、当日受付分も用意されているとのことです。
予約システムについては、24年5月からの運用を目指し現在準備中とのことです。
2024年5月20日更新情報
吉田ルートのウェブ予約フォームが発表され、情報が更新されました。
富士山吉田ルート 通行予約フォーム
注意点を以下にまとめます。
- 上記の予約フォームは通行予約のみであり、山小屋宿泊予約は別途必要
- 予約した場合でも、当日１６時までに入山する必要あり(山小屋宿泊者を除く)
- 交通遅延や山行日程変更など、自己都合でのキャンセルによる返金不可
- 県都合により通行できなかった場合は返金可
気になったポイント
予約フォームについて
予約フォームを見ると、山小屋宿泊者用と日帰り登山者用に分かれています。
ぱっと見、通行予約なのか山小屋の予約なのか分かり難いと感じました。
両方とも通行予約となるため、宿泊予定の方は別途山小屋の予約が必要です。
当日受付分受付人数について
当日受付分として１０００人分以上枠を確保するようです。
Q 登山日当日に予約することはできますか？
A 予約は登山日の前日、23時59分まで可能です。当日は予約できませんが、当日受付分を1,000人以上確保しています。
提供：富士登山オフィシャルサイト
当日受付は先着順であること、通行予約は前日23：59まで可能であることを考えると、前日に予約を入れておくのが安心と思われます。
静岡県側(須走、御殿場、富士宮ルート)の富士登山規制について
静岡県側では、Webによる登山計画等の事前登録(24年6月～)、富士山保全協力金(１０００円/一人)が実施されます。
入山に際してはシステムに事前登録し、登録後に届くＱＲコードを現地でスタッフが確認することで入山可能となります。
また入山前までにeラーニングによる、登山のルールとマナーの事前学習が求められます。
今回のニュースのメリットデメリットと思ったこと
吉田ルートのみ試験的に入山者数、時間帯を規制する試みは悪くないと考えています。
今回の規制によるメリットは
- 渋滞が起こりにくくなる
- 他の登山者による時間の遅延や落石、荷物の取り間違いなどのトラブルを減らせる
が考えられます。
一方で、デメリットは
- 規制の緩い静岡県側ルートに人が集まりやすくなる
- 他のルートやその他の山にも規制が広がる
です。
私は、登山はより自由であるべきと考えており、各人の経験に応じて夜間の富士登山や厳冬期の富士登山は認められるべきだと思っています。
その点でこうした取り組みが、他のルートやその他の山に広がることは避けたいところです。
しかしながら、近年の富士登山のモラルハザードの実情を見ていると、今回の規制もやむなしと感じています。
富士登山を楽しむ方の中には、どういった装備やルールが分からない方もいるでしょう。
そのあたりは下記の記事にまとめてありますので、参考にして下さい。
富士山を目指すすべての人が最低限のマナーとルールを守って安全に楽しむことを願っています。
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