登山を続けていると、自分の彼女や彼氏、妻や夫にも同じ景色や感動を知ってもらいたいと感じる人は少なくないでしょう。
しかしながら、パートナーを登山連れ出すにあたり、以下の点が気になります。
- どんなことに注意すべきだろうか?
- 喜んでもらうために、どんな工夫をすれば良いだろうか?
- 事前にどんな準備をすれば良いか分からない
- そもそも、パートナーを登山に連れて行くメリットは?
そこで今回は、10年以上の登山経験を通じて、また自分が妻と登山に行くようになって気が付いた、パートナーを連れて行くメリットと注意点を4つ紹介します。
・パートナーを登山に連れ出したい人
・パートナーに登山好きになってもらいたい人
・パートナーを登山に誘うか悩んでいる人
・新しいデートプランを探している人
パートナーと登山デートに行くメリット
自然の中で二人の時間を過ごせる
付き合ったり、結婚してから時間がたってくると、
- パートナーがスマホやテレビばかり見ている
- 会話がなかなか弾まない
- いつも退屈そうにしている
などに悩んでいる方が多いと思います。
そんなカップルにおすすめなのが、登山デートです。
登山中はスマホやテレビを見続ける事は出来ないので、デート中は強制的にデジタルデトックス状態となり、二人の会話の時間が確保できます。
加えて、歩きながら見つけたものや景色などを話のネタにする事もできます。
登山を通して二人の時間を過ごせるのが大きなメリットです。
達成感や感動を共有できる
登頂の達成感や、美しい景色、風の音、川のせせらぎなど、感じたことをすぐパートナーと共有できるのが登山デートの大きな魅力です。
他のスポーツとは違い、登山は自然中で楽しむハードなアクティビティです。その分、頂上にたどり着いた時の達成感は格別で、普段は味わえない深い満足感を得ることができます。
また、雲海や夕日、山でしか見られない草花や動物など、日常とは違う驚きや感動に出会えるのも登山の醍醐味です。
これらの特別な体験をパートナーとタイムリーに分かち合うことで、二人の絆がより深まることでしょう。
共同作業で一体感が生まれる
共同作業を通じて一体感が生まれるのも、登山の大きな魅力の一つです。
登山では、パートナーと協力して数多くの作業を行います。
例えば、次のようなシーンです。
- 登山計画を一緒に立てる
- リフトやロープウェイで一緒に移動
- 山ご飯を一緒に作って食べる
- 共同でテントを立て、夜を過ごす
特に、山ご飯を一緒に作ったり、テントを協力して設営する時間は、一体感を感じやすい瞬間です。
パートナーが初心者の場合は、山頂での山ご飯がおすすめ。
一緒にカップラーメンを作るだけでも、お湯を注いだり、火をつけたりなどの作業を通じ、一体感を感じられます。
このように、登山を通じた共同作業によって、二人の間に一体感が生まれ、二人の絆がより深まります。
思い出を共有できる
きれいな景色や大変で楽しかった経験は、時間が経つと良い思い出に変わります。
我が家でも、立山~薬師岳の縦走で12時間歩いた話や、パノラマ銀座を縦走した時の思い出は、今でも夫婦の会話に上がります。
登山を通して思いでを積み重ねることで、二人の絆を深める事ができるのが大きなメリットです。
パートナーと登山デートに行くときの注意点4選
パートナー最優先の登山を心がける
あなたが登山経験者、パートナーが未経験者の場合、まずはパートナーが安心して楽しめるよう、パートナー最優先の登山を心がけましょう。
あなたの願いは、今回だけでなく、これからもずっとパートナーと一緒に登山を楽しむことではありませんか?
無理強いされた登山は楽しさが半減し、辛い思い出だけが残ってしまう場合があります。
あなたは登山当日、パートナー専属のガイド役として、自分の気持ちより、パートナーのペースやモチベーションを優先して行動してあげて下さい。
その後の二人の登山ライフが長く続くかどうかは、最初の登山であなたがどれだけパートナーに寄り添えるかにかかっています。
パートナーを最優先に考えた登山の具体的な例は
- ペースをパートナーに合わせる
- パートナーの体調や体力に気づかう
- 休憩や引き返す提案はこちらからする
などです。以下で詳しく解説します。
歩くペースをパートナーに合わせる
パートナーが初心者の場合は、相手のペースに合わせた登山を心がけて下さい。
登山仲間とは違い、パートナーはあなたのペースに合わせて歩き続ける事ができません。
また、どれくらいのペースで歩けばいいのか分からず、最初に無理をしてバテてしまうこともあります。
最初にペースを飛ばしすぎると、後半で疲れてしまい、山を楽しむ余裕がなくなることも。
そこで、登りではあなたがパートナーの前を歩き、ペースメイクするのがおすすめです。
パートナーにペースを合わせるコツは、会話を楽しむことです。
会話しながら歩くことで、次のようなメリットがあります。
- パートナーが息切れしていないか確認でき、オーバーペースを防げる
- 離れすぎる心配がない
実際に、自分が参加したガイドツアーでも、ガイドさんは積極的にメンバーと会話していました。
後でガイドさんに話を聞いたところ「会話を通じてメンバーに楽しんでもらいながら、ペースを把握する事が目的」と話していました。
このように、会話を楽しみながら登山することで、自然とパートナーのペースに合わせることができ、二人で登山を楽しめます。
パートナーの体調に気づかう
会話を楽しみながらペースメイクをしていたとしても、パートナーの体調には気を配らなくてはいけません。
登山中によくある不調として、次のようなものが有ります。
- 靴擦れしてしまった
- 膝を傷めてしまった
- 高山病の兆候がある
- 熱中症の兆候がある
パートナーが上記のような不調に見舞われても、気後れして言えないことが有ります。
パートナーの顔色や歩き方を気に掛け、体調に気づかって下さい。
また、特に靴擦れは登山中に起きやすいトラブルの一つです。
その場できる対策や事前の予防について、下記の記事で詳しく解説していますので、是非参考にしてみて下さい。
休憩や引き返す提案はこちらからする
「ちょっと休憩したい」と言い出しにくい経験をした方は多いと思います。
特に初心者は、自分から休憩をお願いできず、バテてしまうことが有ります。
そこで、30分~1時間に一度、こちらから休憩を提案することを心がけて下さい。
この時大切なのが、「休憩する?」と聞くより、「休憩しよう!」と断定する事です。
疑問形で聞いてしまうと、無理して「まだ大丈夫」と答えてしまうからです。
こうすることで、パートナーも安心して休憩を取ることができます。
また、頑張り屋のパートナーは、体調が悪くても無理して歩き続けてしまう事が有ります。
無理をすると、転倒や滑落などの遭難リスクが高くなるため注意が必要です。
パートナーの様子をしっかりチェックし、調子が悪そうなら思い切って引き返す決断をして下さい。
「山でおいしいごはんを食べる」「開けた場所から綺麗な景色をみる」など、山行計画に登頂以外の目的を設定しておくと、引き返す提案しやすくなります。
パートナーも目的が達成されていれば、引き返す提案の提案を受け入れやすくなるでしょう。
パートナーの好みをリサーチしておく
パートナーの好みを事前にリサーチし、登山計画に反映させると、二人での登山がより楽しいものになります。
登山と一口に言っても、いろいろな楽しみ方があります。
- 山小屋や麓のレストランでの食事
- 山小屋で売っているオリジナルグッズ
- 温泉、入浴施設
- 麓の観光地や名物
- 綺麗な景色や映えスポット、パワースポット
- 自作の山ご飯
例えば、我が家では、妻の好みに合わせて高見石小屋の揚げパンや大天井ヒュッテのバーを目当てに登山計画を立てたことがあります。雪の中食べた揚げパンの香ばしさや、山でオシャレなバーを楽しんだ経験は、今でも忘れられない思い出です。
このように、パートナーの好みに合わせたプランを提案することで、二人の登山デートがさらに楽しくなります。
次回以降の登山につなげる為にも、パートナーの好みを是非リサーチしてみて下さい。
登山デートにおすすめの山は、下記の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
山行計画を一緒に考える
山行計画は独りで立てるよりも、パートナーと一緒に考えることで安心感を得られ、より登山が楽しめるようになります。
パートナーが登山経験がない場合、次のような不安を感じることがよくあります。
- どのくらいの時間歩くんだろう?
- 体力的にはどれくらい必要?
- 休憩場所や時間、頻度はどれくらいなんだろう?
- トイレはどこにあるのか、どれくらいの頻度で行けるの?
- 荷物は何が必要なの?食事や水分は?
山行計画はつい経験者がリードしがちです。パートナーの意見や不安に積極的に耳を傾け一緒に計画を練ることで、上記の様な疑問を解消し、より登山を楽しめます。
パートナーの山道具を準備しておく
トレッキングシューズ、レインウェア、ザックなど、登山には様々な道具が必要です。
手持ちの運動靴やリュックサックでも代用可能ですが、登山専用に設計されたトレッキングシューズやザックを使うと次のメリットがあります。
- 靴紐やハーネス、スタビライザーを細かく調整することで、疲労を軽減できる
- トレッキングポールやサポートタイツなどを使うことで、直接的に疲労軽減できる
- 登山用レインウェアは雨天時の不快感を軽減できる
- 山道具を使うことでモチベーションをアップできる
より快適に登山を楽しんでもらうためにも、パートナーの山道具はこちらで準備して提供してあげるのがおすすめです。
登山で必須となる装備は次の記事でまとめてあります。
特に二人で登山を始める方にとって参考になる記事となっていますので、是非一読ください。
日焼け対策は念入に!
パートナー、特に女性やスキンケア意識の高い方を登山に連れて行くなら日焼け対策は念入りに準備してください。
登山では以下の理由により、麓より日焼けしやすい環境です
- 汗で日焼け止めが落ちてしまう
- 空気が薄く、紫外線が肌に届きやすい
- 常に動いているので、日焼け止めを塗り直すタイミングがない
- 暑くて帽子や長袖を脱いでしまう
折角楽しかった登山も、終わってみたら日に焼けて真っ黒になってしまうと、残念な思い出になってしまいます。
通気性の良い登山用のウェアやギアを活用したり、塗り直しや汗落ちに強い日焼け止めを活用し、日焼け対策を徹底してください。
足りない道具はレンタルを活用する
パートナーの山道具を準備しようとしても、
- パートナーに貸せるほど、山道具の予備を持っていない
- パートナー自身も初心者で、山道具を持っていない
- 山仲間からも借りづらい、借りれる山仲間がいない
という場合があります。
そこで活用したいのが山道具のレンタルです。
パートナーの山道具をレンタルするなら、やまどうぐレンタル屋がおすすめです。
やまどうぐレンタル屋を利用することで、次のメリットがあります。
- 天候や体調不良でも、利用予定日の前日までに連絡すれば、キャンセル料が掛からない
- 汚損、破損などの保証金が不要
- レンタル料金が10,000円以上で送料、返送料無料
- レンタル料金は山行日数でカウント!
自分で用意できる道具とレンタルを上手に組み合わせて、パートナーが快適に登山を楽しめる環境を作って下さい。
\ 申し込みから営業日3日で受取可能! /
\ 保証金不要でお得にレンタル! /
まとめ
今回はパートナーとの登山デートのメリットと注意点を4つ紹介しました。
主なメリットは以下の通りです。
- 登山は強制デジタルデトックス状態となり、二人の時間を満喫できる
- 登山中の達成感や感動を共有することで、二人の絆を深められる
- 山ご飯や移動、テントの設営などの共同作業を通じて、一体感が生まれる
- 登山の楽しかったことや大変だったことの積み重ねが、二人の大切な思い出になる
また、登山デートに行くときの注意点は次の4つです。
- ペースや体調などについて、パートナー最優先の登山を心がける
- 事前にパートナーの好みをリサーチし、山小屋や温泉など楽しめる要素を盛り込む
- 山行計画を一緒に立て、パートナーの不安を解消する
- レンタルも活用し、パートナーのために山道具を準備しておく
普段自分が見ている景色を、恋人や妻、夫にも見せたいと感じるのは自然なことです。
しかし、登山は体力や精神力を必要とするハードなアクティビティでもあります。
パートナーに心から楽しんでもらうためにも、今回の記事を参考にしっかり準備をして、最高の登山デートを楽しんでください!
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